[Review] Rust Belt Lights “Religion & My Ex”

rust belt lightsRelease Date: 2014/02/25
Label: Adeline Records

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ニューヨーク州、Buffalo出身のメロディックパンクバンドRust Belt Lightsの2ndアルバム“Religion & My Ex”。レーベルを移籍し、今作はGreen Dayのビリージョーが設立したレーベルとして名高いAdeline Recordsからリリースされた。

2009年リリースの4曲入りのEP”Long Gone”で、盛り上がりを見せ始めていた東海岸のメロディックシーンの中で頭角を現すも、翌年Paper + Plasticからリリースされた1stアルバム”These Are the Good Old Days”ではそこまでのインパクトを残せず、どこか実力を出し切れずくすぶっている印象が付きまとっていたバンド。今作は、そんなイメージをいとも簡単に払拭してしまうほど、素晴らしい作品に仕上がっている。

前作でバンドが全面に押し出して表現したかった疾走感や力強さと、EPでメロディックパンク好きリスナーを興奮させた音の暖かみや優しさが、見事に融合している。さらに今作では、バンドとしての芯がアルバム全体をしっかりと支えており、安定感を感じさせる仕上がりになっている。

今風のメロディックパンクのオイシイところをふんだんに詰めこんだといえる作品だが、力強いベース音から始まり終盤には”古臭い”(褒め言葉!)展開を見せる#4″How To Live Without”からはオールドスクールなメロディックハードコアへのリスペクトを感じるし、アルバムのラストを飾る#12″Just Words”は、初期からのファンも納得の、これぞRust Belt Lightsな曲に仕上がっている。さらに悲しげで湿っぽいメロディーの#10″Haunted Streets”は、まさにバンドの新境地とでも言うべき楽曲になっており、全体を通して聞くと楽曲の幅の広さに驚かされる。そして、どの曲も聞くほどに味が出てくるのである。

気持ちを高ぶらせてくれるエネルギーと、気持ちを落ち着かせてくれる深みや温かみが同居したこの作品は、バンドキャリア史上最高傑作と呼ぶにふさわしいアルバムと言えるだろう。

For fans of; The Swellers, Pentimento, With The Punches, Last Call

written by 3104punx

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