[Review] You Blew It! “Keep Doing What You’re Doing”

Keep Doing What You’re DoingRelease Date: 2013/01/14
Label: Topshelf Records

Facebook / Amazon

You Blew It!の2ndアルバム“Keep Doing What You’re Doing”が1月14日ついにリリース。すでに名盤との呼び声も高い1stアルバム“Grow Up,Dude”から約1年9カ月。私たちは1周りも2周りも成長した彼らをみることになる。

American Football、Algernon Cadwallderあたりのemoを土台に置きつつpunkもしっかり感じさせるこのバンド。1stでは全身全霊で鳴らす姿勢と男臭さが滲みだしたサウンドにemo、punk好きをシンガロングの嵐に巻き込んだ。2ndではそんな1stと比べより落ち着き、より大人の深みを増したアルバムとなっている。

2曲目“Award of the Year Award”ではバックサウンドはpunkにより赴きを置き、エモーショナルなボーカルにさらに熱さが増している。そして5曲目“House Address”。この曲での印象的なアウトロは必聴。哀愁漂うギターフレーズと重みあるドラム…サウンドはシンプルでありながらも、まるで“負”の感情をすべて音にぶつけているかのように伝わってくるのだ。

これまでの彼らの音楽は自分の好きな音を鳴らしたいという気持ちを一身に詰め込んでいるかのようであった。それから1年9カ月という年月が経った今、彼らの音楽はより人に「伝わる」ものを作ろうという姿勢に変わっていったかのように思える。そんな彼らが作った2ndアルバムは“進化”というよりも“成長”と呼ぶにふさわしいだろう。

(Written by 北村奈都樹 [Twitter])

Sponsored Link