[Review] Their/They’re/There “Analog Weekend”

Analog Weekend

Release Date: 2013/11/22
Label: Polyvinyl Records / Topeshelf Records / stiffslack

Facebook / Aamzon

US/シカゴの新旧エモのキーパーソン達によって結成されたTheir/They’re/Thereの2ndEP”Analog Weekend”が11月22日にリリースされた。

1stEPでは私たちの心を荒らしまくる衝撃的な曲の数々であったが、2ndEPではそんな1stEPを上回る衝撃に出くわすことになる。

前作のEPでは「やりたい放題で遊びまくってる、けどかっこいい!」といった印象であったが、遊びまくってるのにスマートさも新たにプラスされている今作は、終始胸の高鳴りが収まらない曲の連発!まさにこの最強メンツ3人の本気を見せつけられた気分だ。しかも今回ゲストにThe Get Up Kidsのキーボード、ジェイムスが参加してるというのだから驚き。豪華すぎる…。

夏の涼しい風を感じるような爽快感と懐かしさを感じる1曲目“Curtain Call”にこんな曲も作れるのかと思わされたのもつかの間、”New Blood”ではT/T/Tらしい、ソウルフルでのびやかな歌声のエヴァンとテクニカルなギターフレーズを絶え間なくだしてくるマシュー、バンド全体を巻き込んで荒らしまくるドラマーマイクの三者三様でありながらバランスが上手くとれた「いいとこ取り」サウンドを披露。3曲目“Travelers Insurance”では90年代エモの中に彼らにしかだせない遊び心をプラス。激しさと美しさを兼ね備えたギターサウンドはさすがとしか言いようがない!まさに耳が喜ぶとはこういうことなのか…。

もうひとつ注目したいのが曲と曲との繋ぎ。スノーノイズ(砂嵐)のようでまるでワンシーンごとに切り取られたかのようだ。そんなところからも彼らの遊び心と「かっこいいものを作ってやろう」という精神が伺えることだろう。

上記で「彼らの本気を見せつけられた気分だ」と言ったが、きっと彼らはもっとすごいものを作っていくのだろう、そんな風にも思えとてもワクワクさせられる。今後の彼らのますますの活躍に期待したい作品だ。

(Written by 北村奈都樹 [Twitter])

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