[Review] SPORT “Bon Voyage”

sport

Release Date: 2014/01/01
Label: Co-releaesd by many indie labels

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子供の声が響くイントロは、まるでオシャレな映画のオープニング。フランス、リヨン出身のEmo/Indie Rockバンド、SPORTの最新作”Bon Voyage”は、まさに「オシャレ」なのだ。そして、オシャレと言っても表面的な薄っぺらいものでは決してない。聴いてるうちに、どんどん熱い気持ちが胸にこみ上げてくる、そんなエネルギーを持った作品に仕上がっているのだ。

アンテナの高いパンクリスナーであれば耳にしたことがあるだろう、フランスのメロディックパンクバンドThe Twisted Minds。Crime In Stereo meets Polar Bear Clubとでも言うべき絶妙なバランスと熱いエネルギーを持ったバンドで、国内盤がThree Tails Recordsからリリースされたりもした。そんなThe Twisted Mindsのメンバーが新しく始めたバンドが、今回紹介するSPORTというわけだ。曲はオシャレな顔をしていてもしっかりと熱さが感じられる、これはパンクロックをルーツに持ったEmoバンドだから、ある意味当たり前と言えるかもしれない。

アルバムに収録された曲のタイトルすべてが人名になっているという遊び心もさることながら、ニヤニヤさせられる展開が随所にみられる曲の数々。音が次々と畳み掛けてくるが、決して複雑になりすぎることはなく、聴いていて気持ちいい展開が続く。幅広い楽曲が詰まっているが、1曲1曲が短く、アルバム全体で一つの曲のようにすらすらと流れていくのも気持ちがいい。その気持ち良さに、思わず目をつぶってウットリしてしまうのである。そして、胸の奥から気持ちをぶちまけるような大合唱スタイル。これには、思わず目頭が熱くなる。

今作は、ドイツのレーベルAdagio 830や、アメリカのレーベルKiss of Deathをはじめとする、20を超えるレーベルからの共同リリースとなっている。聴いた瞬間に、多くのパンクロックファンが「好き!」となってしまう音源で、多くのレーベルから支持されるのも納得である。

去年はアメリカ全土で吹き荒れた「エモリバイバル」旋風だが、そこにヨーロッパらしいエッセンスが加味されて生まれた素晴らしい作品。繊細さ、柔らかさ、そして暖かさが絶妙なバランスで混ざり合った音楽を、ぜひとも多くのリスナーに楽しんでいただきたい。

written by 3104punx

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