[Review] Ma Jolie “Polars”

ma jolie polarsRelease Date: 2013/11/12
Label: Lame-O Records

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フィラデルフィアのパンクロックバンドMa Jolieが新しいアルバム『POLARS』を11月12日にリリースした。フィラデルフィアといえば、Everyone Everywhere、Mariettaなどたくさんの素晴らしいバンドがいて、“フィラデルフィア”という単語を聞くだけでもうすでに期待大なのだが、このアルバムを聴けば、Ma Jolieがその期待を裏切らないすごいバンドであるとわかるはずだ。

まず、2曲目『Kansas Slam』を聴いて、泣ける……。と感じる人はたくさんいることだろう。どうしてもがんばれないとき、この曲は様々な人たちの背中を押してくれるはずだ。ひたすら叫び歌う曲の終盤ではうるっとしながらもシンガロングしてしまうのではないだろうか。

上記で述べた曲もそうであるが、このアルバムにはうるっとさせられる場面が何度もある。4曲目『Cannonball』では、力強い安心感のあるベース、男臭いドラム、そして対照的に繊細かつ丁寧で透明感を感じるようなギター。こういった演奏面でも聴いてる人の心をガシッと掴み離さないのはもちろんなのだが、一旦全ての演奏を止め、全員でシンガロングする青春味溢れる場面が特にたまらない。あの場面ではバンドメンバーの絆すら感じさせる。それだけではなく、5曲目の『State Aire』という曲から得られる温かみ、優しさ、青春味は素晴らしく、一度聴いただけで自分の過去の青春が蘇えってくるのではないだろうか。

誰の心にもグッとくるアルバム『POLARS』。このアルバムから溢れる、温かさ、切なさ、そして青春…それはきっと様々な人の心を掴みときめかすだろう。

(Written by 北村奈都樹 [Twitter])

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