Release Date: 2013/10/15
Label: Creator-Destructor Records
サンフランシスコ出身のメロディックパンクバンドHeartsounds。テクニカルなギターサウンドと一音一音に重みのあるリズム隊にプラスされる熱さ溢れる男女ツインボーカル。この力強いバンドサウンドには聴いた瞬間から耳を奪われるような驚きを得ることができるだろう。
『Cycles』での爽快感を感じさせるサウンド。ギター、ベース、ドラムの音ひとつひとつに“気持ちいい”の連続、それは思わず笑みがこぼれてしまうほどだ。『Internal Eyes』では前奏でのまるで歌っているかのような唄心あるギターサウンドを聴いてしまえば終始一瞬たりとも聴き逃すことはできない。
パンクバンドでの男女ツインボーカルはよく見かける光景であり、そのたび演奏やボーカルの声に少し物足りなさを感じていた人もいるのではないだろうか。しかしこのアルバムを聴いてみれば、そんな不安はなくなるだろう。
バックサウンドだけ聴いていると、力強さと男臭さがあり妥協が一切みられない。そんなバックサウンドで女ボーカルが本当に必要なのだろうかと感じるかもしれないがその心配も不要だ。それは一度聴いてみればすぐにわかるはず。『Spiraling』での女ボーカルLauraの声からでてくる熱さには男臭さに近いものも感じ、本来男ボーカルにしかだせないようなかっこよさが彼女にはあるのだ。そしてそれは力強いバックサウンドにまったく負けていない。さらに、女ボーカルならではのさわやかさも持ち合わせていて聴きやすさも増しているのだ。
一瞬たりとも隙がないこのアルバム『Internal Eyes』はパンク好きなら興奮が隠せない作品となっていることだろう。
(Written by 北村奈都樹 [Twitter])
