若さからくるフレッシュでアグレッシブな音楽性と、類稀なる音楽センスで、全国から注目を集める金沢のメロディックパンクバンド、KICKASSRAY。1st singleとなる音源”Bad Dream”を、6/17にReal Sushi Recordsからリリースする予定です。
リリースに先駆けて、メンバーのみなさんにメールでインタビューに答えていただきました。バンド名の由来や新作を作るにあたって影響を受けた音楽、メンバーが普段聴いている音楽などについて答えてもらっています。
(Interview by 3104punx)
KICKASSRAY are;
丸山 (Vo/Ba)
西松 (Gt)
松本 (Gt)
岩村 (Dr)
はじめに自己紹介をお願いします。
丸山です。ボーカル/ベースを担当しています。
西松です。ギターを担当しています。
松本です。ギターを担当しています。
岩村です。ドラムを担当しています。
KICKASSRAYって変わったバンド名ですよね。バンド名の由来って何ですか? あと、正しい表記も教えて欲しいです。
丸山)
パンク/ハードコアの界隈ではない感じですよね。
このバンド名は中学の時に西松と好きな英単語を持ち寄って、それを結合させてできた名前なんです。だから特に意味も無いし、意味を後付けしようと考えたこともありましたが無理でした。(笑)
正しい表記は”KICKASSRAY”です。マーチのデザインによって表記変えたりしてますが、KICKASSRAY でよろしくお願いします。
国内でも類を見ないぐらい若い頃から活動していて、しかも楽曲のクオリティーが高いことで注目されていますが、いつ頃からバンド活動を始めたんですか?
丸山)
バンドを始めたのは中学1年とか2年とかそのぐらいで、アジカンとかエルレガーデンをカバーして遊んでました。本格的にバンド活動を始めたのは高校に入学してからで、オリジナルの曲も作ったりして、ライブもかなり出たと思います。
高校生時代は3ピースでメロコアバンドでした。その時代の表記がKickAss-Rayだったので、あやふやになってる感じもありますね。4人になってから表記がKICKASSRAYにフェードしました。
KICKASSRAYの活動を始めるにあたって影響を受けたバンドはいますか?
丸山)
KICKASSRAYが今の4人体制になるにあたって影響を受けたバンドはTitle Fight、日本だとAfter Tonightだと思います。
KICKASSRAYはルーツで集まったバンドじゃないので、バンドをしていく上で影響受けたバンドも多々あります。
新しい音源”Bad Dream”を聴かせていただきました。デビュー作”Hold Water”が一般的にPop Punkと呼ばれる音楽性なのに対して、今作はMelodic Hardcoreと呼ばれる音楽性へと少し変化しているように感じますが、意図した結果の変化ですか?それとも自然なものだったのでしょうか?
丸山)
音楽性の変化という面に関しては意図しました。ずっと同じようなサウンドをリリースするのは飽きてくるし、海外のバンドのリリースするたびに変化してく感じが好きなので。
サウンドの種類までは意識してなくて、ナチュラルに出てきた3曲です。
“Bad Dream”に収録されている楽曲の制作は、どれくらいの時期から始めましたか?
丸山)
今回リリースする三曲はHold Water EPのリリースツアーをしてる時期にライブでもやってたので去年の夏頃だったと思います。
音源を聴くと、Title FightやBasement、さらにはTurnoverといったようなバンドからの影響を感じますが、実際、参考にしたとか憧れみたいなものはありますか?
丸山)
その3バンドの影響はズバり大きいですね。Title FightとTurnoverは特に。
あと参考にしたのはTouché Amore 、Trophy Eyesの新譜とかですね。
松本)
気だるく歌うところがTrophy Eyesの新譜ぽさありますね。(笑)
今回はカセットテープでのリリースですが、CDではなくテープを選んだのは、どういった理由からですか?
丸山)
日本のメロディックと言われる音を出してるバンドでテープをリリースしてるバンドがいなかったので、テープを選びました。
ハードコアやインディーロックとかエモとか、そこらへんは国内でもテープで普通にリリースされてるけど、メロディックとかそういう音でテープをリリースしたらどんな反応するか知りたかったのと、単純にテープの音質で自分が聴きたかったからというのも理由です。
普段、皆さんはどのような音楽を聞いていますか?
世代が違うので、どのような媒体で聞いているのかも気になるので教えてください。
丸山)
僕はハードコア/パンクとHIPHOP中心に聴いていると思います。ハードコア/パンクは出会ってまだ間もないですが、僕の生活に欠かせない存在になっています。HIPHOPは日本のラッパーが多いかもしれません。最近はケンドリック・ラマーの新譜ばかりですが・・・
音楽を聴くときは主にApple Musicを使っていて、作品によってはテープやレコードを買って聴いています。
岩村)
僕が聞いている音楽は親の影響が強く、UNICORNや奥田民生、aiko、木村カエラなどを昔から今も聞いています。最近はTigers Jawをよく聞いています。
音楽はいつもYoutubeで聞いたりしていて、Run For Cover Recordsや、Pure Noise Recordsの公式アカウントで、いいバンドを探したりして聞いています。
松本)
僕は結構いろんなジャンルを聴くんですけど、Dreambound系のメロディックハードコアや、USエモ、ポストハードコアは昔からよく聴いています。
音楽を聴くときですが、最近はApple musicが出てからはほとんどそれしか使ってないんですけど、自分がサポートしたいと思ったバンドや、コレクションにしておきたいと思ったバンドはフィジカルも揃えています。
西松)
僕は音楽を聴く側としてはジャンルなどにこだわっている部分は少ないですね。あと周りの人間が聞いている音楽や身の回りでかかっている音楽に影響を受けやすくて、最近よく聞いているCitizenやTurnover、Tigers Jaw、Fireworksもソースはメンバーで、YouTubeで音源を探してみたりしたのが最初です。
周りの友達と音楽を共有することは今でもいい音楽に巡り会うための媒体として働いてくれています。ですが、もうちょっと自分で好きな音楽を掘り下げるような時間を作る努力もして行きたいですね!笑
金沢のシーンには、DIYなスタイルで活動しているパンクやハードコアのバンドがたくさんいると思いますが、普段近いところで活動しているバンドをいくつか教えていただけますか?
丸山)
LIFELESS CITY、UNITED FRONT、FATALですね。
上記で紹介していただいたバンドの中には、メンバーが共通しているバンドも多いと思いますが、なぜそのようなことが金沢のシーンの中で起こっていると感じますか?
もし、金沢という土地の特性上、感じることがあれば、それも踏まえて教えて欲しいです。
丸山)
日本全国的に見てもそうだと思うのが、バンド人口が少ないですよね。ハードコア/パンクってなると更に少ないので皆んなでサポートし合ってバンドが成り立つケースが多いと思います。
金沢にバンドが出てきたのは本当に偶然だと思います。1つ理由を挙げるとすれば、金沢はすごい明るいシーンというかバンドしやすい環境にあるんです。上手く説明できないので、1度金沢ローカルショウに来て欲しいです。(笑)
丸山さんは、Find Youth Productionという動画チャンネルを運営されていますよね。何か参考にした他の動画チャンネルはあったりするんですか?
どういう考えのもとライブ動画を撮影して公開しているのかも興味があるので、教えて欲しいです。
丸山)
動画沢山アップされてると、気軽にチェックしてもらえるし、シーンへのイントロダクションになるツールとしては1番良いかなと思ったのでなるべく動画撮ってアップしようと思いました。
名前はFeet First Productionsのオマージュです。
リリース後のライブやツアーの予定などを教えてください。
丸山)
7/29の地元金沢でのショウを皮切りに、全国6箇所くらい周ります。詳しくはKICKASSRAYのTwitterかHPをチェックお願いします。
2017/7/29 @金沢 GATE BLACK
KICKASSRAY / For A Resaon / Hollow Suns / See You Smile / Good Greif / Lifeless City / Stay With Us
ライブでのアグレッシブなステージングもバンドの魅力の一つだと思うのですが、やっぱり動画なんかを参考にして動きを練習したりしているんですか?
丸山)
練習はしてないですけど、動画を見てこの動きかっこいいな~と思うことは多々ありますね!
なるべく特徴的な動きをしようと考えてはいるんですが、やっぱりTitle FightのNedみたい!と言われてしまうのでまだまだだなと感じます。(笑)
新しい音源をリリースされた今、近いうちに実現したいことはありますか?
ライブやツアーだけでなくて何でもいいので、教えてください。
西松)
質問の答えにならないかも知れないんですけど、とりあえずこのツアーを無事故で終えることが今は1番の願いで、目標ですね。
この規模のツアーは全員初めてなので、体調管理と余裕を持ったスケジュール設計を心がけたいです!
岩村)
今回のツアーでは、行ったことのない場所に行くことが多いので、その各地の場所で僕たちのことたくさんの人に知ってもらいたいです!
あとは、初めて行く土地で知り合いを増やすことと、おいしいものを食べることです!
松本)
自分が影響を受けたバンドのジャパンツアーに帯同してみたいです!
留学で培った英語力もそこで試してみたいです。(笑)
丸山)
近いうちではないですが、盛大なラストショウを開催したいですね。
盛り上がりすぎてハンパないやつ。
ラストショウをしてLPリリースして解散。って終わり方が理想です。
ありがとうございます。最後にメッセージをどうぞ!
西松)
各地でのライブでベストな僕たちを見てもらえるよう頑張るので、ツアー先の県内、近県の皆さん是非遊びに来てください!
岩村)
今までの中でツアー規模が1番大きいんですが、体調壊さず、大きな事故なく、最後までがんばろうとおもうのでよろしくお願いします!
松本)
挑戦した作品なので、是非聴いてみてください。
丸山)
このシングル、チェックして欲しさ
5000テンダリオン
[Release Info]
タイトル: Bad Dream
リリース日: 2017/6/17
レーベル: Real Sushi Records
購入できる場所: バンドのOnline Storeおよびライブ会場
(デジタル音源はApple MusicやSpotifyなどで配信予定)