[Disk Review] Only Crime “Pursuance”

Only CrimeRelease Date: 2014/05/13
Label: Rise Records
Hometown: Santa Cruz, CA

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メロディックパンク、ハードコアパンクのオールスター的なメンツがそろうメロディックパンクバンドOnly Crime。実に7年ぶりに、通算3枚目となるフルアルバム”Pursuance”を、Rise Recordsからリリースした。

Good RiddanceのRuss Rankinがボーカル、Descendents/AllのBill Stevensonがドラム、Bane/ex-ConvergeのAaron DalbecとModern Life Is WarのMatt Hoffmanがギターという、なんとも豪華なメンツ。上にあげた各バンドでの音楽性もさることながら、出身地域についても様々で、その多様性がギュッとミックスされたのがこのバンドの面白さ。

とはいっても、サラっと聴くだけでは、アルバム全体を通して一辺倒な作品だという感想を持ってしまうかもしれない。なにせRussのボーカルが「強い」のだ。90年代西海岸メロディックで多用されるマイナーコードのメロディー、いわゆる「泣きメロ」を彼に歌わせたら、やっぱりピカイチですね。

ただ、歌のメロディーだけでなく、曲の展開やギターのサウンドに注目すれば、本当に様々な要素が混ざりあって一曲一曲が作られていることが分かる。「この曲はこの要素が強く出た曲!」というのはない、見事にミックスされている曲がほとんどなのだ。分かりやすい例は#2″Contagious”だろう。出だしはPaint It Blackのような東海岸ハードコアパンクを感じるし、ギターのフレーズからは否が応でもBill Stevensonのクレバーさを感じる。そしてサビはコテコテの西海岸メロディック。よくもまぁ、これだけいろんな要素を1曲で表現できるなと感激してしまう。もちろん、#9″Life Was Fair”のように、端から端までコテコテメロディック!みたいな曲ももちろん収録されてるので、昔からのファンもご安心。

凝ったリズム展開や、感情を掻き立てられるような熱量の起伏は特にないが、自分たちのやりたい音楽をストレートに表現した作品。言ってしまえば淡々とした作品かもしれないが、90年代メロディックを聞いて育った世代にとっては、それを懐かしく思い出すことのできる作品とも言えるだろう。もちろん、初めてこのバンドを知ったリスナーにもおすすめできる、内容的に非常に濃いアルバムだし、パンクの魅力をズッポリ深堀りできる曲が詰まっている作品になっている。

(Written by 3104punx [Twitter])

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