[Disk Review] Kite Party “Come On Wandering”

kite partyRelease Date: 2014/05/06
Label: Animal Style Records
Hometown: Philadelphia

Facebook / bandcamp (full stream)

またフィラデルフィアから面白いバンドがでてきた。Kite partyという5人組バンドだ。フィラデルフィアといえば、Everyone EverywhereやAlgernon Cadwallder、Glocca Morraなど…90’s エモリバイバルの代名詞と呼ばれるバンドを生み出してきた州だ。しかし、Kite Partyは少し違う。90’sエモだけでなく様々なジャンルの要素をしっかり感じとれるのだ。

きっと、私が彼らに興味がそそられるのは、聴けば聴くほど彼らの新しい顔が見えてくるところだろう。彼らの曲にはAmerican Footballのようなエモの要素もあるし、Cloud Nothingsのようなガレージパンクの要素もある。それからRingo Deathstarrのようなシューゲイザーの要素も感じられた。私は1stアルバム『Baseball Season』を聴いたとき、非常に興奮したのを覚えている。そして、今回リリースされたのが2ndアルバム『Come On Wandering』だ。

今回、彼らはまた新しい顔をみせてきた。本作は前作よりも、落着きがあり暗い印象だ。同じようなフレーズが何度も繰り返され、湧き上がっていくようにその音を強めていく「Bell」。シンプルなバックサウンドによって、哀愁あるボーカルをより際立たせていく「Halflife」。序盤でリバーブがかかったギターが余韻を残し、中盤から全パート轟音で鳴らしていく「Planet Away」など…どれも聴き手が感傷に浸ってしまう、心揺さぶられるものばかりだ。そして、それらからはModest Mouse、Built to Spill、Yo La TengoのようなUSオルタナティブロックに近いものを感じる。

彼らはきっと欲張りだ。様々なバンドのいいところばかり取っている。しかし、憎めないのが、そのなかにも彼らにしか出せない色をしっかり持っているところだ。海外インディー好きがそんな彼らの存在を知らないのはもったいない。海外インディーが好きというのであれば、誰もが1度聴くべきだ。

(Written by 北村奈都樹 [Twitter])

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