[Disk Review] Braid “No Coast”

Braid no coastRelease Date: 2014/07/08
Label: Topshelf Records
Hometown: Urbana, IL

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99年に惜しまれながら解散した、90年代USインディーのレジェンドBraid。そんな彼らが2011年に完全復活。そして、多くのファン待望の新作『No Coast』がリリースされた。解散から復活までの12年間、クリス(vo.)はThe Firebird Bandとして、その他メンバー3人はHey Mercedesとして音楽活動を進めていた。そんな彼らの本作は、より聴きやすいサウンドへ変化しているように思える。

本作でも変拍子、歪んだギターサウンドは健在。しかし、そのなかに入れられた繊細なフレーズによって清涼感や切なさが増大し、青春味が生まれている。そして、わたしが驚いたのは「East End Hollows」、「No Coast」、「Damages!」のサビである。跳ねるようなリズム隊、ときにタンバリンを使用しポップに仕上げたサウンド…そんな本作は名盤『Frame and Canvas』の重く、暗い印象から比べると大きく異なっているように思える。

そして、本作で筆者が特筆したいのが1曲目「Bang」である。特にわたしが心揺さぶられたのは、脆いのに力強く、それでいてまっすぐなボーカル。これまでは、“歌う”というよりも“叫ぶ”ことを重視したような歌い方であった。しかし、この曲ではしっかりと“歌う”ことを重視している。そんなボーカルからは弱くて、脆くて、それでも這い上がって前に突き進んでいこうとする。そんな強さを感じる。

それぞれ別のバンドとして活動をしていた12年間。本作はその活動のなかで見つけたであろう、新たな発見を取り入れているように思える。そして、より聴きやすくなったサウンドからは自分たちの歌を伝えたい、という思いも感じるのだ。

本作をリリースすることで、ファンのみならずインディーシーンに衝撃を与えることとなるだろう。再び進み始めたBraidは2010年代USインディーのレジェンドとして、また名を残すはずだ。

(Written by 北村奈都樹 [Twitter])

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