[Disk Review] Backdate November ”Backdate November”

Backdate NovemberRelease Date: 2014/10/08
Label: ABANDON SHIP (Self Release)
Hometown: Tokyo, Japan

Official Site / Amazon

「メロディック」と「パンクロック」、この2つのキーワードが当てはまるバンドの中で、今一番日本で勢いのあるバンドが、東京の町田という街が生んだBackdate Novemberだ。そんな彼らが、自らのバンド名を冠した1st mini albumをリリース。

多くのファンが待ちわびた全国流通初音源となる今作は、イントロも含めて収録曲が全てで7曲。過去のEPやコンピレーションなどに収録された曲の再録もあるが、バンドの今が全て詰まった作品に仕上がっていると言えるだろう。

イントロからスムーズにつながる#2″After The End”の出だしのシンガロングパート。メロディックパンクファンなら誰もが胸を熱くし、思わず拳をぐっと握りしめて高く前方に突き出してしまうことだろう。一節一節のメロディーは大事にしながら、それを余りあるエネルギーにうまく乗せてコントロールしていて、まさにメロディックパンクここにありといった名曲がいきなり炸裂する。

ライブにおいては、そのパフォーマンスの躍動感から音の攻撃性ばかりが目立つ印象もあるが、音源にじっくり耳を傾けると、音質のまろやかさも相まって、メロディーの美しさに心惹かれることになる。それはメンバーが交代でつないでいくメインの歌メロだけでなく、3本のギターがそれぞれに紡ぐ音も、である。歌のメロディーの裏で、それぞれのギターが鳴らすフレーズが、重なりあって温かみを持ったメロディーを生み出す。

無駄に夢想的でもなければ、変に悲観的でもない、現実をしっかりと見据えた等身大な歌詞も、現代という世相やそこに生きる若者の気持ちを代弁しているかのような印象を受ける。そして、その思いがストレートなサウンドに乗せられて、ストレートに聴いている人の心に届く。

作品には、同世代のミュージシャンもゲストボーカルで参加。このゲストボーカルの顔ぶれや、10/25に行ったリリースショウのラインナップを見ると、ジャンルという枠や音楽性に捉われない交流があるバンドであるということが分かるが、その理由はこの作品の持つ熱量を体感すれば自然と納得できるはず。バンドが次なるステージへと出発する、そのためのエネルギーをぎゅっと濃縮した力強い作品は、多くの人の心を震わせるだろう。

(Written by 3104punx [Twitter])

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