[Interview] Say Hello To Sunshine

Say Hello to Sunshine

東京のロックバンド、Say Hello To Sunshineにインタビューに答えていただきました。バンドは先日、”Snowed”という新曲を無料ダウンロードできるようにネット上に公開したばかり。これまでのバンドの曲とは一味違う内容になっていて、すでに各所で話題をさらっています。今回はそんな新曲”Snowed”にスポット当てた質問や、今後の活動などについて聞いてみました。

なお、このインタビューは、インタビューサイト「puFF。」と共同で行ったもので、この記事には自分の行った質問のみ掲載しています。レビューやその他の質問なども含めた記事が、後日そちらのサイトに掲載されることになると思います。

Say Hello To Sunshine are;
Vocal. Ryoga Hatakeyama
Guitar. Keisuke Miyazaki
Bass. Akira Kurihara
Drums. Takuya Miyahara

Facebook / Lyric Video (Snowed)

 

今回はインタビューに答えてくださってありがとうございます。まずはじめに、簡単なバンドの紹介をお願いします。

こんにちは、Say Hello to Sunshineです。今回はインタビューをしてくださってありがとうございます。僕たちは前身バンドを含めると2011年から都内で活動しているエモ/ロックバンドで、今はVo,Gt,Ba,Drの四人編成に落ち着いています。去年の夏に1st EP、”Make it Timeless EP”を自主で出しました。

 

どういったバンドに影響されてバンドを始めましたか?また、バンド名の由来は何ですか? やっぱりあのバンドのアルバム名からですか?

メンバーそれぞれの音楽性があまり一致していないので、「これだ!」というバンドをあげるのは難しいですが、1st EPを制作していたころは初期エモ、スクリーモとかに大きくインスパイアされていました。

バンド名の由来は・・そうです、ご想像通りFinchの2ndアルバムから拝借しました。(笑) ボーカルのりょうがが加入する際、心機一転でバンド名を改めようという流れになったんですが、ベースのあきらが提案してきて、まあなんか他に良いアイデアがなかったのでこれに収まりました。知らない人からはカワイイ名前だって良く言われます(笑)

名は体を表すじゃないですけど、名前からしてFinchのフォロワーバンドだと思われがちですが、自分たちとしては、そこまで意識はしていないつもりです。まあメンバー全員00年代初期の音楽が大好きですし、Finchも大好きですけどね(笑)。純粋に自分たちが良いと思えるものを試行錯誤して作っていきたいっていうのが基本的にはあります。ありがちなコメントですけど、特定のジャンルには縛られずにやっていきたいですね。

 

このたび新曲を無料で公開するという試みを 行われたということですが、大事に作った曲を 無料で公開するということに対する抵抗はありませんでしたか?また、最近では音源を無料で 公開するバンドが特に海外などで多くなっていますが、そのあたりについてはどう感じていますか?

抵抗は全く無いですね。もうほんと勢いです、勢い(笑)。今回出した”Snowed”は、自分たちでもびっくりするくらい、完成するのが早くて。その勢いをそのままにしたかったんです。だから深い戦略とかは何もないです(笑)。でも、やっぱり多くの色んな人に聴いてほしいっていう思いはあります。

海外バンドの無料音源公開に関してですが、そこまでとりたてて意識した事は無いですし、参考にしようと思ったわけでもないです。こういう話は素人なので大した事も言えないですが、今はCDの価値が以前より薄れつつあって、新たな媒体を模索中なんだと思います。過渡期というか。やはり今の時代で音楽をやる限りは、ネット文化の流れに適応していくことが重視されますよね。でも実際、聴く側としては無料MP3は嬉しい事ですし、アーティスト側の考えようによってはwin-winなのでは、とか思ったりします。

 

公開された新曲「Snowed」を聞かせていただきました。ものすごいカッコイイですね。どことなく、Title FightやTurnoverといった、現在のエモ/インディーロックシーンの第一線で活躍するようなバンドからの影響を感じるのですが、その辺りは実際いかがでしょうか?

確かにTitle Fightなどの最近のエモ/インディーシーンからの影響はありますね。他にはInto It.Over It.やMan Overboardなど。昔からだとLast Days of AprilやDrop NineteensやSwervedriver、日本だとCoaltar of the deepersなどシューゲイザー/インディーからも影響がありました。今回無料配布した”Snowed”は僕らの中でも特にそういった要素が強い曲ですね。モダンさも取り入れたいし、そこに古き良さも入れたい。よくばりですが(笑)。

 

過去に発表されている曲とは少し違う雰囲気で、路線変更かな、とも受け取れる曲だとも感じたのですが、今後このような路線でいく!というような具体的な考えはありますか?それとも今回の曲も、Say Hello To Sunshineの幅広い音楽性の中の一つの表現といった感じなのでしょうか?

自分たちとしては路線変更のつもりはなく、後者でとらえていただけたら嬉しいですね。去年出した1st EPと比べるともちろん雰囲気が違うとは思いますが、メンバー一同あまりそういう所には固執はしていないです。現在は2nd EPの制作を進めていて曲を書き上げているのですが、ジャンル的に観てビシッと全曲同じだ!って感じではないと思います。自分たちで言うのもなんか変ですけど(笑)。自分たち個々の色んな要素を上手く消化して、それを昇華できればと思っています。これからも実験的に色々試みて、良い意味でのブレを保っていきたいですね。

 

Soundcloudで音源を公開した以外に、Lyric Videoも公開されましたよね。歌詞の日本語訳が書かれていたり、イラストもメンバーさんが書いていたりといった点がいいなぁと感じたのですが、Lyric Videoを作るに至った意図や思いなどを教えてください。

ざっくり言えば、1st EPに足りなかったもの、「情報量」を充実させたかったんです。1st EPを出した時、せっかく「自信の持てる作品を作れた!」と思ったのに、いわゆる宣伝の工夫を怠ってしまったんです。EPのティーザーだけ作って終わり、みたいな。しかも、色々あってライブも全然できなくて。自分たちの音楽は、今日本で流行っている音楽とはやはり違うと思うので、自分たちから発信できるものは最大限発信しないと埋もれちゃうな、って反省したんです。そう言った意味で今回の”Snowed”はLyric Videoを作って、情報の引きだしを増やそうと思ったんです。まあ結局は勢いですけどね(笑)

Lyric Videoの内容自体ですが、Vo.のりょうがが元々良い感じの絵を描いていたので、そういうイラストを使ってみたいという思いから始まりました。あと、1st EPの時は歌詞をちゃんとCDに付けなかったんで、今回はちゃんと形に残そうって思いました。元々は日本語詞を載せる予定は無かったんですが、歌詞とイラストだけだと予想以上につまんなくて(笑)。それで試しに思いつきで映画っぽい字幕を入れてみたら面白い感じになったので採用しました。

でも実際、日本語詞を入れるのにはものすごく大きな意味があったんじゃないかと思いました。日本で活動している日本人のバンドである以上、自分たちの母国語を使わない手はないし、もったいない気がするんです。より多くの人にちゃんと知ってもらう機会を増やしたいし、ちゃんと伝えたいんで。

 

今回のような形で新曲を公開することで、新たにバンドのことを知ってもらえるチャンスになると思うのですが、バンドのことを知らない人たちに自分たちのことを自ら薦めるとすれば、どのような点をアピールしますか。ぜひと も教えてください。

うーん、難しいですね。自分たちの核を守りながらも、型にとらわれない実験精神を大事にしようとしている点でしょうか。なんか自分で言ってて恥ずかしくなってきますね(笑)。

 

どういったバンドとの共演が多いですか?仲のいいバンドやおすすめのバンドなどを教えてください。

あまりライブをしてこれなかったので、あまり知り合いがいないのですが、Survive Said The Prophetにはものすごく良くしてもらっていますね。兄貴分みたいな感じです。あと、CastawayのVoのSotaくんにはギターサポートをしてもらっています。是非チェックしてみてください!!あと、ギターのけいすけとドラムのたくやは、We Are the Champion$もやっています。

 

今後、正式な音源をリリースする予定はありますか?可能な限りで教えてください。

はい!!そろそろこっちのオフィシャルでもアナウンスしますが、先ほども述べたように、今年の夏に、五曲入りの2nd EPを出したいと思っています。その時はツアーなども回りたいと考えているので、ぜひともチェックお願いします!!今回はインタビュー本当にありがとうございました。

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