[Disk Review] We Are The Champion$ “What I Need”

We Are The Champion$ what i needRelease Date: 2015/04/29
Label: Stand Tall Records
Hometown: Tokyo

FacebookTwitter

単なる激しい音楽ではなく、多くの人の耳にすっと馴染むグッドメロディーを伴った音楽としてのポップパンク。New Found GloryやBlink182が登場して以降、パンクロックをメジャーなものへと押し上げるのに一役買ったこの音楽は、世代を超えて脈々と受け継がれていき、2015年、ここ日本にそんなポップパンクの傑作が誕生した。We Are The Champion$のデビューアルバム、”What I Need”だ。

一フレーズ目からポップさが突き抜ける、#3″Basement”をアルバムのリードトラックとして据えることで、自分たちは”ポップパンク”バンドだということを明確に打ち出している。爽やかでキャッチーなメロディーに、ハードコアのブレイクダウンライクな要素を取り入れたEasycoreバンドとしてのイメージが強い彼らだが、メロディーが心地よく流れていく曲たちを聞けば、いかに00’s以降のポップパンクに影響されているかが分かるだろう。Easycoreと呼ばれる音楽に対して、クライマックスのみを考えた曲構成になっているというネガティブなイメージを抱く人も多いだろうが、テンポや曲順、そのすべてが気持ちいい出だしの3曲を聞けば、その偏見は間違いなく払拭される。

この作品の味を決定づける素材が「耳馴染みの良いメロディー」だとすれば、スパイスになっているのは「遊び心溢れるギターリフ」だ。いや、スパイスという表現を使ったが、このギターリフこそがWe Are The Champion$というバンドの個性ともいえる。曲作りを担当するギターの二人が奏でるフレーズの数々は、様々なジャンルの音楽ファンをニヤつかせ、また唸らせることだろう。綺麗に流れるメロディーをただ聞いているだけでは得ることのできない魅力を付加し、何度でも繰り返し聴きたくなるクセのある楽曲が出来上がっているのだ。

楽曲の幅広さ、それもまた今作の魅力。これまでのバンドのイメージとは少し毛色の違うメロウな楽曲、#10″Farewells”は、また新たなファンを獲得するだろう完成度の高いポップパンクアンセムだし、チープともいえるイントロから一転、ザクザクに展開される#4″Shining Bright”は、オールドスクールなEasycoreファンの心を確実に熱くする。そして、単にいろんな曲が収録されているというのではなく、バンドとしての方向性が明確に打ち出された作品に仕上がっていて、そういう意味で前作EPを軽く凌いでいるのだ。

ライブこそがバンドの一番の魅力とも言われるバンドは、リリース後に大規模なツアーを予定。演奏力に定評のあるバンドが、豊富な楽曲を携えて展開するライブをぜひとも体感して欲しい。聴いた瞬間、日本のインディーパンクシーンが変わると確信した作品。逆にこれで変わらなきゃウソだねってぐらいに。It’s gonna be your years, Champions!!

 

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...