[Disk Review] Gallows “Desolation Sounds”

gallows

Release Date: 2015/04/14
Label: Venn Records/Bridge Nine Records
Hometown: Watford, Hertfordshire (UK)

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イギリスのハードコアパンクバンド、Gallowsの通算4枚目となるアルバム。バンドのシンガーが変わってからは2作目となる今作は、Gallowsというバンドの新たなカラーを明確にした完成度の高いアルバムとなっている。

Epitaph Recordsから1stアルバム”Orchestra of Wolves”をリリースし、シーンの先頭にいきなり立つという鮮烈なデビューを飾ったバンドのイメージは、カリスマ性溢れる元シンガー、Frank Carterのバンドというものだった。そして2011年にFrankがバンドを去り、代わりにバンドに加入したのはカナダのポストハードコアバンド、Alexisonfireでギターを弾いていたWade MacNei。Wadeが加入した後の最初のリリースとなったEP”Death Is Birth”は、シンプルなハードコアパンクナンバーが並び、正直に言って、Frank期の楽曲からは見劣りした。バンドの凋落を予想した人もいたかもしれない。

ただ、2012年にリリースされたS/Tで、バンドは新たな一面を打ち出すことに成功。Wadeの持つ、野蛮で泥臭いイメージを踏襲しながら、ロックが持つグルーブ感を取り入れたバンドとしての新しい一面を打ち出す。そして、今作“Desolation Sounds”ではさらに音楽性の幅を広げ、泥臭くも芸術性を感じる作品へとまとめているのだ。

メイントラックにもなっているオープニング曲”Mystic Death”は、Wadeの歌うGallowsのイメージを象徴するかのような曲。メタルからの影響を感じるイントロや、ロンドンパンクからの影響もうかがえるシンプルなサビ。ただ、この作品の真骨頂はそれ以降に勢いを殺すことなく続いていく幅広い楽曲群だろう。Nirvana直系のグランジサウンドが心地よい#5″Bonfire Season”、カオティックでダークな一面を見せる#4″Chains”、サビのコード使いに特異なセンスを感じる#6″Leather Crown”など、雰囲気は統一されていながら、曲によって異なる世界が広がっていく。

インディーシーンでDIYな活動を続けていながら、メジャーなシーンにも影響力を発揮するほどにまでなったバンドが、その立ち位置を確固たるものにするべく完成させたアルバム。聴けば聴くほどに深い楽曲群は、アンダーグラウンドな存在であるハードコアという音楽の持つ可能性の大きさを感じさせる。ConvergeやEvery Time I Die、Fucked Upといったバンドと並ぶ存在になるのもそう遠くはない。

(Written by 3104punx [Twitter])

 

B00NOASSIE Desolation Sounds
Gallows
Hostess Entertainment 2015-04-14by G-Tools

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